母なる地球を守ために
近年、気候変動による山火事やプラスチックゴミ問題、多量の農薬の使用など地球環境問題の早期緩和・解決の必要性が高まっています。
そこで、Nature of Care 協会は『エシカルアロマ』を通して、自然も人間も本質的にケアが行えるよう、地球環境問題の現状やSDGs、エシカル消費、アロマセラピーの啓蒙活動をしています。
『自然と人にエッセンシャルケアを』目指し活動しています。
Essential care for nature and people
人へのケア
・自分を大切にするセルフケア
・大切な人のためのケア
自然へのケア
・自然を生み出す母なる大地
・本質的(エッセンシャル)なケア
アロマセラピーとは?
ハーブやお花、フルーツなどの香りのエッセンス(精油,エッセンシャルオイル)を使って心身の美や健康や掃除・空間調整などの暮らしに役立てる自然療法です。
倫理的に、人と自然にやさしいエシカルアロマ
エシカルとは、『倫理的』『道徳的』といった意味。
人や社会を思いやったり、環境、地域の活性化や雇用に配慮した消費行動のことを『エシカル消費』とも言います。
『エシカルアロマ』は、エシカルの考え方に基づいたアロマセラピーを実践することで、
わたしたち人間だけでなく、地球環境に、経済にやさしい暮らしを可能にします。
『エシカルアロマ』を通して、下記のような学習や実践が行えます。
- アロマセラピーを通じて、世界で起きていることを知る
- エシカルな精油を使用する
- プラスチックボトル → ガラスボトル の 使用
- 日頃のエシカル消費を考えるきっかけとする
- いのちに対する感謝
- こころと身体の健康維持・増進
SDGsの取り組みについて
2015年 9月 国連が「SDGs Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標」(SDGs)を採択しました。2030 年までに達成すべき 17 の目標を掲げています。
SDGsの理念は「誰ひとり取り残さない(No one will be left behind)」です。
この理念が示すように、SDGsは世界すべての人に共通する「普遍性」が特徴です。
その背景には、
1972年ローマクラブの報告書にて「成長の限界」を公表しました。この報告書は「このまま人口増加や環境汚染が続けば、(中略)あと100年で地球の成長は限界に達する」と世界に警鐘を鳴らしました。 その一方で、「環境を多少犠牲にしても経済開発を優先すべき」という開発途上国の考え方と、「環境保全を優先すべき」とする先進国の間で対立がしばらくきます。
1972年、世界初の環境に関する国際会議として国連人間環境会議が開催され、「かけがえのない地球(Only One Earth)」のスローガンの下、世界114の国と地域が参加し、環境問題に国際的に取り組むことの必要性を謳った「人間環境宣言」を採択します。
同年、国連は「国連環境計画(UNEP)」を創設し、国際協調による取り組みがスタートしました。
その後、様々な取り組みを続けてきましたが、実現するには、環境と経済の両立が必要と考えられるようになり、現在は、SDGsとして生まれ変わりました。
21世紀に入り、私たち人類を取り巻く環境が著しく変化をしています。
気候変動に伴う温暖化、異常気象の多発、森林資源の枯渇、水資源の不足や食料危機、生物多様性の損失といった問題が起きています。 また、経済を優先してきた社会システムによって、グローバルな格差も広がりました。賃金の安い途上国での労働搾取や児童労働の問題なども深刻です。
20 世紀初めは 15 億人だった人口は、現在約 77 億人まで増加しています。
これらのことを踏まえSDGsでは、貧困の解決・飢餓の解決・教育などの社会目標、気候変動・エネルギー・生物多様性など環境目標、雇用・インフラ・生産と消費など経済目標に加え、不平等の解決・ジェンダーの平等・平和などが17の目標として体系的に整理されています。
エシカルアロマの基準
当団体が定義するエシカルアロマは、以下の項目のいずれかを対象としたアロマオイルとします。
①BIO認定されたアロマオイル
②製造過程においてReduce(リデュース) Reuse(リユース) Recycle(リサイクル)の3Rを満たしたアロマオイル
アジェンダ12『つくる責任、つかう責任』
アロマセラピーを実践するには、まず、はじめに使用する精油を選択する必要があります。
また、その精油を使って、オイルをブレンドしたり、化粧品を作ったりします。
このように、アロマセラピーの実践は、アジェンダ12に貢献します。
さらに、アロマセラピーの実践は、この『つくる責任、つかう責任』以外のことにも、寄与します。
例えば、精油を使うことで、心地よく快適に使う洗剤の量を減らすことができます。
精油や重曹などは、自然に還るため、水環境への負担を減らすことができます。
洗剤について掘り下げて考えると、大きな問題となっているパーム油の原料採取についても関わってきます。
パーム油は、安価で大量生産できるため多くの洗剤や食品に使用されています。
しかし、この栽培によって、多くの森林が減少してきました。その影響は、ゾウやオラウータン、トラなどの動物の住処をなくすだけでなく、農園を広げる目的で先住民が追い出され土地紛争の問題へと発展しています。争いの結果、先住民が住むことを選択した場合、強制労働や児童労働といった人権問題も起きています。
このように、日常に溢れているモノを生産工程から掘り下げて知ると、
わたしたちのみえないところで、様々な問題が起きていることがわかります。
アロマセラピーによって、心地よく快適に洗剤の量を減らす。
この行動、選択だけを切り取ってみても、下記にあげた多くの問題に寄与していることがわかります。
・3 全ての人に健康と福祉を
・6 安全な水とトイレを世界中に
・8 働きがいも経済成長も
・9 産業と技術革新の基盤をつくろう
・10 人や国の不平等をなくそう
・11 住み続けられるまちづくりを
・12 つくる責任つかう責任
・13 気候変動に具体的な対策を
・14 海の豊かさを守ろう
・15 陸の豊かさも守ろう
・16 平和と公正をすべての人に
・17 パートナーシップで目標を達成しよう
ひとりの、ひとつの行動、選択の積み重ねによって、自然や平和な世界を守り、育むことができます。
『エシカルアロマ』を通して、『自然にも人にもやさしい生き方』のできる人々が増えますように。